元々は漆喰にしようと思っていた壁を紆余曲折の末、和紙を貼ることで落ち着いた。しかし、どうやったらうまく貼れるのかさっぱりわからない。水張りの要領でうまくいくかな? と思いながら和紙専門店に行っていろいろと聞いてきた。
まずは下地に「袋貼り」という方法で半紙を貼っていき、その上に大判の和紙を貼るのだということが分かった。和紙を貼るのに昔から使っている正麩糊の作り方も教えてもらい、いざ実践。
薄力粉を水に溶き、ヘラでかき混ぜながらとろ火で熱していくと、やがて半透明になり、ドロッとした糊ができる。正式には小麦に含まれているグルテンを抜いて作るらしいが、入っていても若干黴びやすいことはあるかもしれないが、特に問題なさそう。しかし、どの程度煮詰めれば良いのか分からず、なんとなく糊状になってきたところでやめておく。
次に木工用のボンドをほぼ同量混ぜて、水を加えて使いやすい粘度にしていく。これは障子のように張り替えをするわけではないので、木工用ボンドを混ぜて接着力を高めるのだ。
そしていよいよ袋貼り。
半紙の周囲1cmくらいに糊をつけて壁に貼り、3cmくらい重ねて次の半紙を貼っていく。こうすると紙が壁から浮いた状態になる。この上に全面糊をつけた和紙を貼っていくとピンと張ってしわにならないし、壁の継ぎ目やビスの跡なども見えないらしい。下の図はその断面図。青い部分が糊づけ箇所。
今日は袋貼りだけやって終了。明日はこの上に細川紙を貼る予定。
しかし、和紙を貼るととたんに和風になるな。妙に落ち着く。