Katayama Takatoshi Weblog
殺せる動物と殺せない動物の境界
今日はいつもたくさん卵を頂いている西田さんのところへ鶏をもらいに行った。大きくなった鶏は卵をあまり産まなくなるので絞めて食べる。昔はヒネ鶏と言って肉屋さんで売られていたが、今ではほとんど見かけず、鶏肉と言えば若鶏のことを指すようにいつの間にかなってしまった。ヒネ鶏は肉質がやや硬いが、味があってとても美味しい。

西田さんは30年ほど前にダム湖のほとりに土地を買って、一人で葦原を開拓し、家を建て、20年以上かけて着々と生活を整えていった。鶏を飼い、卵を売って、糞は肥料にする。今でこそ自給自足的な生活が見直されてきているが、30年前には相当奇異な目で見られたはずだ。
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鶏の絞め方はいろんな方法があるようだが、西田さんは自分が考案したオリジナルの方法で絞める。鶏の脚と羽根を縛って動けないようにしてから、よく道路の交通規制に使われる三角コーンの先に穴を開けたものを使って、先から頭だけ出して、お祈りをしてからナタで落とす。頭を落とした後もしばらく暴れているが、やがて動かなくなるので、そうしたら逆さに吊して血抜きをする。この三角コーンが無ければ、鶏が暴れて辺りに血が飛び散るはずだ。また、足を縛っていなければ、頭を落とした後も頭が無いまま何十メートルも走って逃げていくのだそう。
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15分ほど血抜きをしたら、鍋に沸かしたお湯に浸けて羽根をむしりやすいようにする。お湯は90℃、浸ける時間は30秒。お湯の温度が高い場合は時間を短く、低い場合は長めにする。お湯の温度が高すぎると皮が剥けてしまうらしい。その後すぐに冷水に入れて数分後に引き上げ、羽根をむしり取る。むしった後はバーナーで残った毛を焼いて水洗いしてとりあえず一段落。
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お昼をごちそうになってから家に持って帰り、もも肉、胸肉、ささみ、手羽などに切り分け、さらにレーバーや砂肝などをとってから、不要な内臓を畑に堀った穴に埋めて、ガラはスープに。7羽ももらって来たので当分鶏には不自由しない。雌鳥なので身体の中には卵になりかけのものがたくさん詰まっていた。
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鶏を自分で捌くのに抵抗がある人もいるようだが、私は家が漁師だったせいか、まったく抵抗がない。四つ足の動物になるとちょっと違うかもしれないが、2本脚なら意識としては魚とあまり変わらないような気がする。

いや、…しかし、ちょっと待てよ。四つ足でもイノシシなら殺せる気がするが、逆に2本足でもアヒルや鴨はちょっと抵抗があるかもしれない。ということは、かわいくなければ殺せるけど、かわいいと殺せないということか…。そうなのか? 自分。
by katayama_t | 2012-02-26 22:44 | Life
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記録すること。すべて過ぎ去ってしまう前に。
by katayama_t
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