Katayama Takatoshi Weblog
日本語が亡びるとき:水村美苗
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著者にファンレターを書きたいと思ったのは初めてだ。知的で過激な文章。晴れ晴れとしたこの読後感……。「読む快楽を与えない文章は文章ではない」と言い切るこの清々しさ。

子どもの頃から評論を読むのが苦手だった。正直言って大学で読まなければならない「論文」もまともに読み切ったことがない。読んだ端から忘れていき、ちっとも頭に入らない。かといって小説も最近のあまりに小説くさいのは食傷気味。思わせぶりな書き出しだけでもううんざりである。

この本は堂々たる評論だが、力のある小説家が評論を書くとこうも読ませるものかと驚いた。抑制が効いていて、言いたいことはさらりと過激にユーモアを込めてしっかりと言う。文章がうまいというのはこういうことを言うのだよな、と改めて思った。

久しぶりに知的で読む快楽を与えてくれる日本語を読みたくなった。漱石でも読もうかしら。
by katayama_t | 2015-12-14 21:07 | Life
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記録すること。すべて過ぎ去ってしまう前に。
by katayama_t
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