Katayama Takatoshi Weblog
正月を家で過ごす
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ようやく親の手が離れて正月を自宅で過ごせるようになった。

ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを観たのは20年ぶりくらいだろうか。今年の指揮者はマリス・ヤンソンス。良い人なのだろうなとは思うけど、北千住あたりを普通に歩いていそうな華のない指揮者だ。比較するのも気の毒だが、その昔カラヤン指揮のニューイヤーコンサートを観た時の高揚感が懐かしく思い出される。カラヤンという人は権威が好きで、その世俗的な性質によって、嫌う人は「大嫌い!」という指揮者だが、それでも「帝王」と呼ばれるにふさわしい堂々とした風格があるし、好き嫌いはともかくとして演奏も素晴らしい。私も昔はカラヤンの俗っぽさが嫌いで演奏も毛嫌いしていたが、聴いてみるととても良いものがある。特にシェーンベルクの「浄夜」をはじめとする新ウィーン楽派の録音は、学生時代に一番よく聴いた思い入れのあるレコードだ。

来年は指揮者にグスターボ・ドゥダメルを迎えるという(!)。ちょっとびっくり。カラヤンが活躍した時代とは隔世の感があるが、それだけにとても楽しみ。今までにない楽しい演奏になるだろう。

ニューイヤーコンサートは、子どもの頃から好きだったが、自分で作品を作るようになってから聴くとまた格別の良さがある。普段は難しい聴衆を相手に難しい楽曲をやっているオーケストラがこの時ばかりはウィンナ・ワルツを演目として難しい事は抜きにしたお祭りをやる。指揮者や楽団員が実に楽しそうに演奏している姿を見ると「音楽というのは本来こういうふうに楽しいものなんだよな」と思わせられる。

そういうコンサートを、今、自分が個展を行うようになってから観ると、とても羨ましく感じる。個展はいつも真剣勝負なので精神的にも肉体的にも追いつめられるが、ふと我に返ると「美術ってもっと自由で楽しくて良いはずだよな……」という想いがわき上がる。たまには誰に気兼ねする事もなく、ただひたすら楽しいだけの美術もやりたい。具象彫刻やデッサンなどでニューイヤーグループ展なんてどうかな。
by katayama_t | 2016-01-02 22:16 | Life
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記録すること。すべて過ぎ去ってしまう前に。
by katayama_t
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