腰が痛い。どうにも仕事にならないので、30分程外を歩くことにする。歩くと言ってもただ歩くのではなく野口体操的に足の重さを利用して腰に掛かった負担を足先から抜いていくようなイメージで歩いてみるのだ。仕事柄たまに腰を痛めるときがあるが、いつもこうして直している。
まず腰骨にまっすぐ上体の重さを乗せ、足を投げ出すようにして無理のない速度で歩く。片足が宙に浮いている時にはもう片方の足にしっかり重心を置き、足をぶら下げながら振り子のように前に出す。足が自然に地面に着いたら、そちらの足に重心を移動させ、もう片方の足を宙に浮かせる、ということの繰り返しだ。こう書くと複雑なことをしているようだが、実際にはごく自然にゆっくり、しかしリズミカルに歩いている感じ。
30分歩いてから、研究室に戻り、椅子の肘掛け部分にちょうど鉄棒種目の平行棒のように両手をつっぱって乗せ腰をぶら下げながら軽く揺する。
で、そのまま背筋を伸ばして椅子に座ってみると、あ〜ら不思議、痛みが取れている。
今日は無理せずデスクワークに専念しよう。デスクワークが好きじゃないから後回しにしていた仕事がたくさんあるのだ。といいつつ、こんな文章を書いているわけだが(笑)。