韓国から作品の写真が送られてきた。教授達と一緒に写っている写真と、私が帰国後に設置された銘板の写真。銘板には英語と韓国語でこのように書かれている。
「韓国にはソッテという民俗信仰のシンボルがある、この彫刻は現代におけるソッテを甦らせるものである。私はこの彫刻を科学と工学と美、および人々との調和という観点から設計した。論理的で美しく、また、人々の感情に訴えることを願う。」
私が行った大学は韓国でナンバー1の科学技術系大学だ。韓国内の最も優秀な高校生達を集め国家戦略として科学技術省直下で大学を運営している。セキュリティは韓国で軍の次に高く、学科はロボット工学とか遺伝子工学とか宇宙工学などで最先端の研究をしている。そこになぜかデザイン学科があり、私はそこにおじゃましていた。そういうわけで、「科学と工学と美、および人々との調和」となるのだ。