Katayama Takatoshi Weblog
竹トンボに思う
d0094333_2262526.jpg昨日は教え子達に誘われて動物公園でスケッチ。動物シリーズの作品集を作ろうと意気込んで行ったのだが、全く話にならないくらい形にならない。自分が如何に描けないかということを思い知らされて帰ってきた。動物は常に動くので形を瞬時に覚えて特徴を抽出し素早く描くという技術、いわゆるクロッキーの技術が必要だが、自分にはほとんどそういう技術が無いということがわかった。修行が必要だ。


d0094333_2224612.jpg一日あけて今日は気を取り直し竹トンボを2つ作った。
竹トンボは昔まだ学生だった頃、半年くらい入院していた時に暇にまかせてベッドの上でたくさん作った。小さい物は羽根の長さが5cmくらい、大きな物は25cmくらいで全部で20くらい作った。入院中にはその他にも耳かきを作ったり組細工の十字架を作ったりして暇を潰していた。あんまり暇なので、そのうちに小説から哲学までいろんな本を読むようになって、だんだん本の世界にはまっていった。次から次へと読みたい本の興味が繋がっていってそれなりに忙しくなったりしていた。

今にして思えばあの入院生活があったからこそ今の自分があるのだと思えるほど自分にとって重要な日々だった。
ドストエフスキーもニーチェもヘッセも、またサルトルやボーボワールにも病院のベッドの上で出会った。

病室は空調も完備されているし、食事も3食きちんと出てくるし、適度に人とのふれあいもある。じっくり本を読んだりものを考えたりするには実に良い環境だ。病院の入院生活ってのは慣れてしまえばとても快適なのだ。逆説的だが、病院という閉ざされた空間に長くいたからこそ世界の形がそれまでよりはっきり見えるようになったのだと思う。また入院したいとは思わないが、じっくり本を読んだりものを考えたりする時間と空間がほしい。それが如何にぜいたくな望みなのかは分かっているが…。
by katayama_t | 2007-04-22 22:20 | Life
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記録すること。すべて過ぎ去ってしまう前に。
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