昨日は子どもの産みの親に会うために大阪まで行ってきた。小学生になった子どもが「産んでくれたお母さん」に会いたいと言うようになってきたので、3人の子どものそれぞれの産みの母親に間接的に連絡をとった結果、2番目の子の産みの母親から「喜んで会います」との返事が来たのだ。
家を出てから約5時間、ようやく着いた新大阪駅の改札で産みの母が待っていた。お互い初めてでどういう人なのか分からなかったが、すぐに向こうが見つけて声をかけてきてくれた。
子どもは嬉しいやら恥ずかしいやらでとても緊張していたが、皆で近くの動物園に行き、その後、大阪名物の「たこ焼き屋さん」で用意してきた「お絵描き」のプレゼントを渡す頃にはすっかり打ち解けて、たくさん話をし、もうすぐ帰るという時になってようやく手をつなぐことができた。
一夜明けた今日はどう過ごすのだろう?と思っていたが、昨日のことなどまったく口に出さず、まるで何事もなかったかのように元気に遊んでいる。
このところ毎日産みのお母さんのことを考えていたに違いない。ひと月程前、産みの母親に会えるとわかった時からぴたりと「だだこね」が無くなり、いつもいじめていた末っ子にもやさしく接するようになり、はっきりと自分の考えを言うようになった。
世界と自分が少し繋がったのだろう。
帰りの車内で末っ子の4歳の息子がこんなふうに言った。「あ〜あ、○○さん(産みの母親の名前)も早く連絡くれないかな〜」。
この子の言うことにはいつも驚かされる(笑)。