今日は学生の作品制作の締め切りにつきあって、解体屋にタイヤのチューブをもらいに行った。解体屋さんというのは昔はよく行ったがここ十数年行っていない。昔行った覚えのある大きな解体屋さんを目当てに行ったのだが、探しても見あたらず、仕方がないので少し小さめのところに行って部品を物色してきた。
そこの従業員に「昔この辺りにすごく大きな解体屋があって、車が積み重ねてある一番上に飛行機まで乗っていたのを良く覚えているんですが、あそこはもう無くなってしまったのですか?」と聞いたら、「ああ、すぐそこのところでしょ、あれが奥に引っ込んでここに移ったんですよ」と教えてくれた。なんと、ちゃんと目当てのところにたどり着いていたのだ。規模はずいぶん縮小したようだが、唐突に意味不明の物体が放置されているあたりはあの頃のままだ。
写真はビートルカブリオレのなれの果て。もう少しで妖怪になれそうなほどの存在感で私たちを出迎えてくれた。
昔のようにまた解体屋とか鉄屑屋めぐりをしてみたいな。美術館やテーマパークにある作為がみえみえのいやらしい物体を見るよりも、こちらのほうがはるかに魅力的だ。