Katayama Takatoshi Weblog
誰だって生まれたくて生まれてきたんだ
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連休は久しぶりに家で過ごした。
日曜日に気性の激しい小学1年生の次女とやりあっていて、「もう死んだっていい!!」「どうして生まれてきたの? 生まれたくなかった、生まれてこなければ良かった!!」「いますぐ死ぬ!!!」なんてことを言うので、「やれやれ、また始まった」と思いながら「どうして私たちは生まれてきたのだろう?」と考えた。

そして、確信をもって「誰でも生まれたくて生まれてきたんだよ」と答えた。
ケガをして痛いと感じるのも、お腹がすくのも、そして「死にたい」と言うのも、「生きたい」からだ。『自分』なんてことを考える前に生物としての「自分」は生まれたい、生きたい、と強烈に願っている。

そして誰でもいつかは必ず死ぬ。生まれたいと願って生まれてきて、ほんの数十年で死んでしまう。だから「生きている」ことが愛おしいんだ。

○○が死んだらみんな悲しむ。簡単にそんなことを言ってはダメだ。

彼女は神妙な顔をして聞いていたが、頭の良い子だ、たぶん全部解っているのだ。でも、気性が激しく、不器用で、じょうずに甘えることができないので時々かんしゃくを起こす。かんしゃくを起こしては、次の日はすっきりと機嫌がいい。

この子は人を怒らせるための天性の素質がある。そういう挑発に乗って、こっちも怒鳴りだしたら、負けだ。

親と離れて暮らしていて信頼できる大人と一対一の関係を結べなかった子どもが、育て親の家族に迎えられると、最初はおとなしいが、徐々に表情が出てきて、感情を出していき、そのうち強烈な「後追い」が始まる。

初めて親と呼べるような人に出会うと、今までの分も取り返すかのように母親と片時も離れようとしない。少しでも離れると泣きわめき、寝る時もつきっきりだ。寝息を立てているので、そろそろ寝たかなと布団に寝せようとすると肌が離れる感触に敏感に反応してまた泣きわめく。母親は毎日24時間子どもとの、また、自分との戦いだ。そしていよいよ「この人は大丈夫かも」と感じてくると、今度はわざと怒られるようなことをして親を試す。茶碗を落としてみたり、もうそんな年齢じゃないのにおむつにうんちをしてみたり。ちょっとしたことで大声で泣いて泣きやまなかったり…。

この人はどんなことがあっても自分を見捨てないと確信できるまでそれは続く。

この子を見ていると、まだそれが続いているかのようだ。
「世の中にはこういう甘え方しかできない不器用な人もいるんだ」ということがこの子と出会って初めてわかった。
これからもこんなことの繰り返しだろう。
by katayama_t | 2008-02-14 01:00 | Life
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記録すること。すべて過ぎ去ってしまう前に。
by katayama_t
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