Katayama Takatoshi Weblog
川とビールと敗戦記念日
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連休である。
しかし、朝から暑い。
昨日は川に行こうと子ども達を誘って、ドジョウや海老など食べられるものをたくさん捕らせて、それをつまみにビールでも飲もうと思ったのだが、雨が少ないせいか捕れたのは赤ちゃん海老ばかりだった。

しかたがないので、食べるのはやめにして飼うことにした。これで水槽が4つ、クワガタの虫籠が1つ、カブトムシの籠が1つ、鈴虫が1つ、計7つの水槽と虫籠が並ぶことになった。やれやれである。

あまりに暑いのでお昼にビールを飲んで、梅酒のシャーベットを食べたら眠くなったので昼寝をして、夕方に草刈りをしたり芝に水をあげたりして、夕飯にまたビールを飲んで寝るという一日。
こう暑いと何も出来ない。

しかたがないので起きている時には新聞を何度も読み返す。
毎日新聞に野坂昭如氏が「七転び八起き」というエッセイを連載をしている。力の抜けた文章が心地よい。
今日のテーマは「敗戦記念日」。
年配の人が語る飢えに苦しんだ「自慢話」にはいつもうんざりさせられるが、野坂氏の飢えた話はまったく嫌みが無く、淡々としていてユーモアさえ感じる。

「ある時、手に入った糠(ぬか)で団子を作ってみた。同じ穀物なのだから食えるはず。だがこれはしみじみ不味かった。 -- 中略 -- 飽食の時代をつくったのも大人。食糧危機を招いたのも大人。にもかかわらず自分は関係ないと思っている。」

ああ、しみじみ不味かったんだなあ、と共感できるし、年配者の語る飢えの自慢話に感じていた違和感にも見事に答えている。

さて、敗戦記念日である。
野坂氏は最後にこう記す。
「8月15日よりも思い起こすべきは12月8日ではないか。昭和16年のこの日朝、米英と戦う宣戦布告の勅令が披露された。-- 中略 -- 当時の指導者たちは、軍の上層部、その他文化人知識人も一緒になり好戦性をむき出しにした。これこそ、忘れてはいけない人間の本性である。63年たっても、そう人は進化しない。今と昔と比べて、どこが違うか、反省すべき、また振り返るべきは、12月8日であろう。今日、敗戦の日に開戦の日を想う。」

なるほどその通りだ。
8月になると騒ぎ出す、いわゆる「8月ジャーナリズム」もオリンピックがあれば簡単に消えてしまう。つまりはドラマに仕立てやすい「終戦の日」を利用して消費しているだけなんじゃないか?

信頼できる大人というのはこういう人のことなのだろうと思う。
by katayama_t | 2008-08-15 21:39 | Life
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記録すること。すべて過ぎ去ってしまう前に。
by katayama_t
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