Katayama Takatoshi Weblog
社会科見学:製綿所編
今日は布団を作りに大多喜にある田嶋製綿所に行った。土曜日はいつも休みだそうだが、今日はたまたまやっていて布団を1枚注文して来た。一番下の子が最近幼稚園に行きだしてお昼寝布団を持って行くため布団が足りなくなったのだ。

最近は柔らかさが持続するという理由で綿と化繊の混紡で布団を作る人が多いそうだが、我が家は綿100%を注文。綿のグレードにも数種類あるようなので、どう違うのかと説明を求めていると、「そこまで聞いてくる人はいない、若い人(決して若くはないが…)で綿100%を注文する人も珍しい」ということで気をよくしたのか、実際の綿を見てみますか? と言うではないか。

我々夫婦は興味津々なので「はい! ぜひ!!」と返事をした。
隣接する工場に行くと、ものすごくかっこいい古い機械が稼働していた。
原料を綿打ちして、薄くのばして折りたたみ、袋に詰めるところまで自動で動く。全て歯車とカムとチェーンとベルトでタイミングを調整してコンピュータなど全く使われていない。

布団には日本の綿が一番良いということだが、現在和綿は個人で小規模に生産しているのみで産業としては成り立っていない。和綿は他の日本産の作物に漏れず小振りで、収穫量が少ないのだ。それに綿の収穫は手作業に頼るところが大きく、日本の高い人件費では産業として成り立たせるのは難しい。

日本産を除くと次に良いのが中国産。今日行った製綿所では以前は中国産の最高級綿を扱っていたようだが、あまりに手間がかかるということで今はもう生産していないらしい。
そして、次に良いのがインド産の綿で「マハラジャ」という品種(日本の製綿業者が名付けたらしい)。これは手摘みで丁寧に摘んでいる。原料の梱包も他の品種とは明らかに扱いが違うし、出来た製品も弾力がありキメが細かい。そして何より「手摘み」というところが重要。機械摘みでの収穫は枯れ葉剤を用いて葉や茎を枯れさせてから収穫するのが普通だが手摘みの場合は薬剤を使わなくても収穫できるのだ。

インド産の綿は効率の悪いことで知られている。作付け面積は世界一だが収穫量では世界第3位。単位面積収穫量は世界平均の半分以下だ。最近ではそこにモンサント社が遺伝子組み換えの綿を売り込んでいるらしいが、効率を重視しすぎると農薬を買ったり、遺伝仕組み換えの種を買ったりと、ますます現金が必要になるのが資本主義のしくみ。

オーガニックとまではいかないが、手摘みで若干値が張るものを買うほうが、安全だし、品質は良いし、インドの綿を守ることにも繋がるのだ。

ということで結局田嶋製綿所で扱っている布団のうち、一番高い製品を注文して帰ってきた。

これでいいのだ。
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by katayama_t | 2008-09-20 20:57 | Life
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