アントン・ブルックナーは「何か違うことを始めるためには、休みが無ければならない」と言って曲中に突然全ての演奏を止める総休止符(ゲネラル・パウゼ)を置く手法を多用した。そしてそれまでとは全く違う旋律を奏で始めるのだ。
最近少しずつ身辺を整理している。荷物が多すぎて何もできないから。
いらない物は捨てて少しずつ環境を整えると、作業空間が広くなるので、ふつふつと何か新しいことをしたい気持ちが沸き上がってくるが、それをぐっと抑えて一通り片付くまでは我慢。
5年ほど前の引っ越しの荷物も未開封のままだし、これまでずっと前回の個展の片付けが終わらないまま次の制作に入っていたので、物が積み重なり、自分でも何がどこにあるのか分からない状態。とても制作どころではないし、散らかりほうだいの作業場を見ると気分が滅入る。
今回は次の個展まで少し時間があるので、過去の物は全て片づけて、自分をリセットし、まっさらな状態でまた新たに始めようと思う。