Katayama Takatoshi Weblog
<   2011年 10月 ( 13 )   > この月の画像一覧
この国には何でもある。
d0094333_2395032.jpgバイトをするのに面接があって、しかも落ちることがあるというだけでも衝撃で、その上、それが当たり前のように語られていることにさらに衝撃を覚えるのだから、現代の若者が置かれた状況など、実は少しも実感として分かっていないのだと思う。

学生時代はバブルの真っ盛りで、六本木あたりでは毎晩ドンチャン騒ぎが行われていたようだが、私たちは殆ど恩恵を受けていないと今まで思っていた。でも、今の学生達の置かれた状況と比べると、あの時代に生きていたというだけで、少なくとも金銭的にはずいぶん恵まれていたのだと気づく。あらゆる職種で慢性的に人手不足で、どこにアルバイトに行っても何の審査も無く採用された。あるときなど、バイトを申し込んだ工事現場のビルに行ったはいいが、複数の業者が出入りしていたため目当ての業者が何階で作業しているのか分からず、入口付近にいた職人さんに声を掛けたところ「さあねえ、私たちもいったいどこにどういう業者が入っているのかも分からないしねえ…」という答え。さらに「で、日当はいくらもらえるの?」と聞かれたので「1万円です」と答えたら「もう少しはずむから、もしそこが見つけられなかったらウチで働かない?」と言う。新しいビルはじゃんじゃん建つし、どこも人手不足なのだ。

あの頃に大学生だったというのは、おそらくその後の人生に大きく影響している。『自分はそれほど酷い状況にはならない』と何の根拠も無く信じているフシがある。それが良いことなのか悪いことなのか分からないが、とにかくまったく危機感が無いのだ。もしかしたらこういう楽天的な人間がのっぴきならない状況に追い込まれると簡単に死んでしまうのかもしれないが、自分はそうはならないと、やはり何の根拠も無く信じている。

今の日本を動かしているおじさんやおじいさん達も自分が若かった頃に見た日本を引きずっているように見える。世界の構図が変わってきていてもそれに対応して変化することができないのだ。「なんだかんだ言っても日本は世界と比べればまだまだ恵まれている」と言う人もいる。だけど、そういう問題では無いと思う。

年間の自殺者が13年連続で3万人を超えているような国の人達が何に恵まれているというのか。

そういえば村上龍がこんなこと言ってたっけ…。

「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」:「希望の国のエクソダス」村上龍

でも、一方で「希望」は国の中に見いだすものではなく、自分の中に自ら作りだすものだという気もする。それはそれでつらいことかもしれないが。
by katayama_t | 2011-10-29 23:08 | Social
台座設置
今日は東神奈川へ作品の台座を作りに行った。と言っても私が作るのではなく、業者が作るのを見ながら指示を出す係。行くとすでにレンガの床がカッターで切り取られていて、型枠を組んでいるところ。水平を確認して、鉄筋の入れ方を指示して午後からセメントを流す。流し終えたらコンクリートバイブレータで振動を与えて中の気泡を抜き、カサが減った分のセメントを足す。小1時間して水が引いたらコテで押さえて仕上げて、この日の作業はおしまい。この後1週間後に型枠を外して、左官職人に表面を仕上げてもらって完成。これで約16万円也。人を使うというのは金がかかるが、1度やりかたを覚えてしまえば次からは自分でできるので勉強代だと思えば安いものだ。…と自分を納得させることにする。
d0094333_2194814.jpg
d0094333_2110260.jpg
d0094333_21102194.jpg
d0094333_21103552.jpg
d0094333_21104989.jpg

by katayama_t | 2011-10-29 21:12 | Art
ものの価値とは何か
d0094333_2325334.jpg
秋も深まり、今年もココファームワイナリーから収穫祭の案内が来た。時々ここのワインを箱買いしているので毎年案内をもらっているが、なかなか行けずにいる。日本のワインで美味しいものにはなかなか出会わないが、ここのワインは文句なしに美味しい。ボルドーのような重厚さは無いが、日本ならではの新鮮な美味しさがある。この美味しさに惚れて買っているが、実はここのワイナリーにはもう一つの顔がある。もともと知的障害者の自立を目指して作られたワイナリーなのだ。働いている人の大半は知的なハンディを持った人達で、逆にだからこそ仕事をごまかさずに真面目に取り組むことができるとも言える。ここの葡萄畑は今まで一度も除草剤を撒いたことが無く、急斜面のためにトラクターも使えないが、人の手で手間を掛けて葡萄を育てている。当然大量生産はできないし、扱っている店も少ない。しかし、そうやって利潤を追求することを第一の目的にしていないことで美味しいワイン作りが可能になっているのだろう。

しかし、こういう素晴らしいワイナリーで作られた本当に美味しいワインがおかしな形で紹介されているのを目にすることがある。「障害者支援の為に」「社会福祉の為に」あるいは「社会貢献の為に」…ココファームのワインを飲みましょう。というような形でだ。

そういう言葉を耳にする度に、少し腹立たしくなる。いったい何様のつもりなんだ? そんな紹介のしかたをされたらせっかくの素晴らしいワインが台無しである。はっきり言うが障害者が作ったものでもダメなものはダメだし、良いものは良いのだ。

ダメなものはどんな背景があろうとも買ってはいけないのではなかろうか? 逆に言えばどんなに最低なクズ人間が作ったものでも良いものには価値があるし評価されてしかるべきである。どんな場合でも「もの」はそれを作った人間から自立すべきなのだ。
by katayama_t | 2011-10-24 23:26 | Life
階段周りの壁を貼る
ようやく階段周りの壁が貼り終わった。下には階段があるのでハシゴをかけることもできず、左側に作った飾り棚を足場にしてほとんどロッククライミング状態でようやく貼り終えた。この飾り棚が無かったら途方に暮れていただろう。何が吉となるか分からないものである。
d0094333_19541476.jpg
d0094333_19542774.jpg
モコはすっかり元気になって遊びに夢中。他の猫たちともうまくやっていけそうで良かった。
by katayama_t | 2011-10-23 19:55 | Construction
我が家の新入り
d0094333_1951757.jpg
d0094333_19512165.jpg
一昨日の夜、家に帰ったら見知らぬ仔猫が段ボールの中に横たわっていた。汚くていかにも具合が悪そうで目やにで目が開けられないような状態。たぶん熱もあるのだろう。「なんだこいつは?」と思って翌朝家族に聞いてみると、うちの庭で草の実をいっぱい付けて弱っていたらしい。放っておくと死んでしまうので保護して、あまりに汚かったのですぐに洗って、これから獣医に連れて行くとのこと。

昨日は獣医で点滴を打って、抗生剤の目薬を処方してもらって、今朝になったらずいぶん元気が出てきた。

名前は「もこ」と付けたらしい。ペルシャの血が混じっているのか毛がふさふさで、まるでぬいぐるみのよう。でも、目つきは鋭くて顔つきはちっとも可愛くない。

野性味があふれて実に個性的。
どんな猫に育つのか楽しみ。
by katayama_t | 2011-10-22 19:52 | Life
和紙を貼る
d0094333_17455891.jpg
昨日に引き続き、今日は袋貼りした半紙の上に900×600mmの細川和紙を貼る。今度は全面に糊をつけて、1cmくらい重ねながら貼っていく。貼ったときには紙が波打っているが、乾くとピンと張る。しかし、細川紙というのはあまり厚みの無い和紙なので、裏の袋貼りが透けて見える。多少透けるだろうとは思っていたがこれほどとは思わなかった。全面に糊をつけたことで透けやすくなったのだ。まあ、これも味ということでOK。何年かして汚れてきたらこの上からまた和紙を貼っていく。そうやって次々に重ねていけばやがて下地も隠れるだろう。
by katayama_t | 2011-10-16 17:46 | Construction
袋貼り
元々は漆喰にしようと思っていた壁を紆余曲折の末、和紙を貼ることで落ち着いた。しかし、どうやったらうまく貼れるのかさっぱりわからない。水張りの要領でうまくいくかな? と思いながら和紙専門店に行っていろいろと聞いてきた。

まずは下地に「袋貼り」という方法で半紙を貼っていき、その上に大判の和紙を貼るのだということが分かった。和紙を貼るのに昔から使っている正麩糊の作り方も教えてもらい、いざ実践。

薄力粉を水に溶き、ヘラでかき混ぜながらとろ火で熱していくと、やがて半透明になり、ドロッとした糊ができる。正式には小麦に含まれているグルテンを抜いて作るらしいが、入っていても若干黴びやすいことはあるかもしれないが、特に問題なさそう。しかし、どの程度煮詰めれば良いのか分からず、なんとなく糊状になってきたところでやめておく。

次に木工用のボンドをほぼ同量混ぜて、水を加えて使いやすい粘度にしていく。これは障子のように張り替えをするわけではないので、木工用ボンドを混ぜて接着力を高めるのだ。
d0094333_20292088.jpg
d0094333_20293428.jpg
d0094333_20295749.jpg
そしていよいよ袋貼り。
半紙の周囲1cmくらいに糊をつけて壁に貼り、3cmくらい重ねて次の半紙を貼っていく。こうすると紙が壁から浮いた状態になる。この上に全面糊をつけた和紙を貼っていくとピンと張ってしわにならないし、壁の継ぎ目やビスの跡なども見えないらしい。下の図はその断面図。青い部分が糊づけ箇所。
d0094333_20303987.jpg
d0094333_2031429.jpg
d0094333_20312447.jpg
d0094333_20313976.jpg
今日は袋貼りだけやって終了。明日はこの上に細川紙を貼る予定。
しかし、和紙を貼るととたんに和風になるな。妙に落ち着く。
by katayama_t | 2011-10-15 20:33 | Construction
鋳込み完了
作品の鋳込みが終わったというので打ち合わせに行ってきた。
湯口も型の合わせ目に出るバリもまだそのまま残っているが、それがたまらなくかっこいい。依頼主はアルミ箔の会社なので表面はピカピカに磨くつもりでいたが、美しい鋳肌を見ると、これを磨いてしまうのはもったいないと思えてきた。

アルミニウムは最も材質感が少なく軽く柔らかい金属なので、塊感を表現するよりもペラペラとした軽さを表現したほうが似合っていると思っていたが、こういうものを見るとその認識は甘かったと思わざるをえない。

このバリを取って表面を全てピカピカに磨くとたぶん軽く安っぽくなる。どこをどの辺までどう磨くかという判断が作品の質を左右するだろう。
d0094333_19161112.jpg
d0094333_19162290.jpg
d0094333_19163224.jpg

by katayama_t | 2011-10-12 23:15 | Art
Attention: Important Notice
英文で「Attention」というタイトルのメールが来た。どうやらドメインが期限切れになるから金を振り込めというものらしい。私の名前も住所も電話番号も正確に記載されていて期限は今日(アメリカ時間の昨日)!!。金額は1年間で75ドル。

////////////////////////
Re: Attention: KATAYAMA-T.COM Registration

Attention: Important Notice

Domain: KATAYAMA-T.COM
Bill To: Takatoshi Katayama
    
Invoice # 1318297732
□□□□□□□□□□□□□□ Chiba JAPAN
Invoice Date Oct 10, 2011

Terms Net 14
- US
Due Date Oct 25, 2011
+81.0805440□□□□
P.O. #
 
SAFELY SUBMIT PAYMENT
Domain Name KATAYAMA-T.COM
Registration Oct 10, 2011 - Oct 10, 2012
Price $75.00
Term 1 Year

Dear Takatoshi Katayama,
This solicitation is to inform you that it's time to send in your search engine registration for KATAYAMA-T.COM. We are a search engine ranking and submission service company.
Failure to complete your search engine registration by Oct 25, 2011 may result in the cancellation of this offer (making it difficult for your customers to locate you using search engines on the web).

KATAYAMA-T.COM registration will include search engine submission for 1 year. You are under no obligation to pay the amount stated above unless you accept this offer by Oct 25, 2011. This notice is not an invoice. It is a courtesy reminder to register KATAYAMA-T.COM for search engine listing so that your customers can locate you on the web.

////////////////////////

「うおっ、やばい!」と思って、速攻で振り込む人はいいカモ。

住所や電話番号が書いてあるので一瞬信じてしまいそうだが、よく考えると、期限が数時間というのはおかしいし(普通は1ヶ月前)、ドメインはyahooで取得したものなので英文のメールで通知されるいわれは無い。

どうもアヤシイので調べてみたら、どうやらこれはフィッシング詐欺というものらしい。

↓ここにほとんど同じ文章のメールが晒されていた。

http://www.ghacks.net/2011/05/03/attention-webmasters-fake-domain-renewal-emails-spotted/


しかし、どうして自分の住所や電話番号まで分かるのだ? もしかしてどこかからダダ漏れなのか? と思ってさらに調べてみると、Whois情報と言ってドメイン取得者の情報はインターネット上に公開するよう義務づけられているらしいことが分かった。

むむう…。知らなかった。ドメインをネットで調べると登録者の住所や電話番号などの情報が全部出てくるとは…。

しかし、これは納得がいかない。住所を特定されたら、ヘタに「旅行中です」とか書けないし、こういう詐欺に出会う確率も高くなるではないか、これは抜け道があるに違いないと思って、さらに調べるとWhois情報の代理公開というものがあることが分かった。ドメイン管理会社のアドレスを代理公開することが可能なのだ。早速手続きをして、件のメールは無視して一件落着。

今回は英文メールなのでまず最初にアヤシイと思ったが、英語圏の人たちは結構ひっかかってしまうのかもしれない。みなさん詐欺には気をつけましょう。
by katayama_t | 2011-10-11 18:18 | Social
トカゲの取っ手
昨日は熱があったのであまり仕事ができず早めに帰宅して泥のように眠った。今日もまだ本調子ではないが、少しでも進めないと終わらないので頑張る。今日はシンクを取り付け、階段周囲の壁を貼り、そして長年放置してあったトカゲの取っ手を勝手口のドアに取り付けた。
d0094333_18291076.jpg
d0094333_18292210.jpg
これを作ったのはもう20年前になるだろうか? 大宮でやった野外劇で高さ4mもある城の扉を作った時に取り付けた取っ手。これを作った時からいつか自分で家を作ってこいつを取り付けようと考えていたが、それがようやく実現した。本当は玄関の扉につけようと思っていたのだが、家族の反対に遭いあえなく却下。勝手口ならこのくらいの遊びも許してもらえる。
ますます家のコンセプトがわけわからなくなってきた。良い傾向だ。個展ではこういうことは絶対にできないから家作りくらいは遊ばないとね。
by katayama_t | 2011-10-10 18:30 | Construction


記録すること。すべて過ぎ去ってしまう前に。
by katayama_t
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
Link
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


View my profile