Katayama Takatoshi Weblog
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ドイツレクイエム
d0094333_22303667.jpg以前からそうだったが、義母が亡くなってから仕事上の付き合いというものがいっそう苦痛になった。年度末なのでいろんなパーティがあるが、決まり切った愚にも付かない話を我慢して聞くということがもうできなくなってしまった。立場上出なければいけないという社会的圧力でパーティに出ても、まったく面白くなく、場の空気を沈ませている分かえって迷惑をかけている。その場にいる人たちに失礼なだけでなく、自分自身も不味い料理を食べた後のような後味の悪さで消化不良のまま、その後何日も吐き気が続く。

これはいけないと思って仕事上の付き合いを一切やめて、先日から陶芸をやっている。陶芸というのは不思議なもので、やっているとまったく時間を忘れてしまう。個展の作品制作でもそういう瞬間があるにはあるが、ごく希だ。個展に出す作品となると何としても良い作品を作らなければいけないという気負いがあり、常に時間との闘いで本当に没頭することはできない。頭で緻密に計算しながら感受性を開いて作っている。その矛盾が苦しい。

それが陶芸となるとごく簡単に入り込む。私は陶芸が本業では無いので、自分で使ってみたいと思うものを作っているだけで、人に認められたいというような欲求は微塵も無い。それが心地いい。

ものを作るというのは本来そういうものであるはずだ。作ることそのものに意味があり、人と比べるものでも、自己承認欲求を満たすためのものでもない。常にそこに立ち返って必要であれば世の中には不義理を通すべきなのだ。

「人に迷惑をかけてはいけない」というつまらない道徳観念が人をダメにする。必要であればいくら迷惑をかけたって構わないのではないか。

などということを「ドイツレクイエム」を聞きながら考えている土曜の夜。
by katayama_t | 2013-03-30 22:32 | Life
長い長い一日
今日は義母のお葬式。
遠路はるばる友人達が駆けつけてくれて、皆に愛されていたんだと改めて思った。
血縁でもなく、地縁もない人たちが、何の肩書きも、利害もないただの年老いた友人のために、その魅力だけで集まってくるというのは案外大変なことなのかもしれない。

本当に明るい人だった。
誰とでもすぐに打ち解ける才能は人生を豊かにする。周りの人の人生も含めて。
by katayama_t | 2013-03-21 21:30 | Life
長い一日
先日から同居していた義理の母が今朝亡くなった。昨夜様態が急変して救急車で運ばれて早朝に呼吸が停止しているとの連絡を受けたときにはすでに亡くなっていた。妻が通夜や葬儀の日程を決めて親族に連絡を入れている間、遺影に使う写真が無いので、今まで住んでいた伊豆の家まで写真アルバムを取りに車を走らせた。朝9時に家を出て帰ってきたのが夕方の4時半。それから、引っ越しの段ボールを片付けたりレコードを整理したり、庭でゴミを燃やしたり、まったく今やる必要の無いことをやっているうちに、夜になり、妻の兄夫婦が到着し、一緒にビールを飲みながらたわいも無い話をしていてようやく、ようやく、本当に死んだんだと少しだけ思えるようになってきた。それまでは今にでも何事も無かったように起き上がってくるような気がしてならなかった。

ほんの数日だけど一緒に過ごすことが出来て本当に良かったと思う。今まで「一人が気楽でいい」と言っていた人が、最後には「家族で過ごすのはいいねえ」と満面の笑みでしきりに言っていたのが印象に残っている。本当に良い笑顔をする人だった。

それにしても誰一人泣く人がいない通夜というのも初めて。これまで自分勝手に好きに生きてきたことを皆知っているからかな。

これから少しずつ彼女の描いた絵で家を飾っていこうと思う。
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by katayama_t | 2013-03-16 23:52 | Life
踏み台の話
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急遽必要になって、とりあえず作ったものをそのままずっと使い続けるということがある。

これは子どもの踏み台。

たぶん6〜7年は使っていると思う。以前住んでいた家で流しに手が届かない末っ子の為にありあわせの材料で作って、それからずいぶん身長は伸びたのだが、引っ越してきて流しを高くしたので、まだ使っている。

必要が無くなったら風呂を沸かすための燃料にしようと思っていたが、使い続けているとなんとなく愛着が沸くもの。こんなことならもっと良い材料でずっと持っていたくなる物を作れば良かったという気がしないでもないが、「その時」に必要だったのだからしかたがない。
燃料にするには愛着がありすぎるので、こいつはこのまま家の隅に居続けるのかもしれない。
by katayama_t | 2013-03-06 21:16 | Life


記録すること。すべて過ぎ去ってしまう前に。
by katayama_t
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