Katayama Takatoshi Weblog
シュタイナー学園でエポック授業1
ひょんなことから長南町にある「あしたの国シュタイナー学園」で焼き物の授業をすることになった。

旧知の友人から突然電話があり「相談があるから行っていいか」という話。よく分からないが、いつでもどうぞと答えておいたら、数週間前の日曜日に突然「今向かっているんだけど、道が分からない」という電話(笑)。すぐ近くにいたらしく、説明したら2〜3分で到着した。

改めて話を聞いてみてびっくり。今までまったく知らなかったが、彼はシュタイナー学園に自分の子どもを通わせながら、そこで先生もしているらしい。長南町のシュタイナー学園にはいつか見学に行きたいと思っていたが、こんな形でチャンスが訪れるとは夢にも思っていなかった。

そして相談というのは、私にシュタイナー学園で授業をしてほしいという内容だったのでこれまたびっくりしてしまった。聞くと、台風で裏山が崩れて粘土層が露出し、その粘土で子どもたちが『基地』を作って自由に遊んでいるらしく、せっかくだからその粘土を使って野焼き(縄文式)で焼き物が作れないかとのこと。よくぞ連絡をしてきてくれたと思う。自慢するわけでは無いが自分はそういうことに関しては適任だと思う。野焼きはずいぶん前に藤田昭子さんの作品を河原で焼くのを手伝いに行ったことがあり、その後も何度か自分たちでやった経験がある。それに今でも日常的に火を扱う日々だ。それに、何よりシュタイナー教育に並々ならぬ関心がある。

裏山で採れたという粘土を見せてもらうと、しっかりとした粘りがあり、耐火度も低くなさそう。試しに800℃で焼いてみるとまったく問題無く焼けたので、その粘土を使って授業をやることにした。

授業当日iPhoneのナビを頼りに車を走らせていくと、道路脇にある広い空き地で子どもたちが自由に走り回って遊んでいるのが見えた。『ここに間違い無い!』と思って駐車場に車を入れ、挨拶もそこそこに荷物を下ろして授業の準備をする。

授業をやるのは小学校3年生から5年生の子どもたち7名。それぞれ個性豊かで楽しく過ごすうちにあっという間に時間が過ぎて、終了時刻に。ずっとこうしていたいという気持ちを引きずりながらやむなく片付けをして、また来週会おうねと言って別れた。

自分は子ども好きではないとずっと思ってきたけど、それは自分が自意識過剰でどうやって子どもに接していいのか分からないからだったのかなと今になって思う。自分も子どもになって一緒に楽しんでしまえば子どもたちとのコミュニケーションには何の問題もない。来週はいよいよ野焼き。とても楽しみ。
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by katayama_t | 2014-10-19 20:04 | Art | Trackback | Comments(2)
Commented by hanai at 2015-01-29 21:47 x
とっても素敵ですね!
私自身も、小さいころリアルなの体験から学んだことってとても大きかった気がします。
まずはやってみること、失敗すること、その経験を活かして工夫すること。これらのほとんどは、小さい頃に野山で遊んで学んだことです。
Commented by katayama_t at 2015-02-03 22:46
hanaiさん、なるほど、そうだったのですね。小さい頃に野山で遊んだ経験というのはずっと残りますよね。私も今作っているものは子どもの頃の経験や記憶が元になっています。「まずはやってみる」ってとっても大事ですよね。
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