昨日は都内であるシンポジウムに顔を出していた。真ん中の子(6歳)を連れて行ったのだが、子どもが楽しめるような内容じゃないのでコンパクトデジカメを渡して写真の撮り方を教え、放っておいたらナント2時間ほどの間に155枚もの写真を撮りまくっていた。
見ているとやたらとシャッターを押すので、「ただ押すだけじゃなくて撮りたいと思った物に向けてシャッターを押すんだよ」と教えたのだが、相変わらずたくさん押しているので理解したかどうかあやしいなあと思っていた。
ところが、撮った写真を見てみるとなかなか見応えがあるので驚いた。シンポジウムが終わって、そのまま子どもが撮った写真のことを忘れかけていたのだが、今日思い出して見てみたのだ。まず写真の枚数に驚いたが、それにも増して意外とちゃんと撮っていたのだということがわかった。中にはとてもいい写真もある。子どもの目線とか、躍動感などが伝わってくるし、何よりすごいなあと思ったのは被写体が警戒感を持たないので大人でも実に良い表情をしているのだ。残念ながら公開はできないが…。
私はよく写真を撮るほうだが、構図だのボカシ加減だのにばかりに気を使っていて肝心の被写体との距離感を縮めることをないがしろにしていたんだなあ、という事に気づかされた。もっとも私のようなおじさんが近づいていったらどんなに工夫してもやっぱり警戒されるのだろうけどな。
っていうか、撮られる相手のことを「被写体」なんて言ってる時点でもうダメだな。