作品を設置した韓国の大学の教授からよくメールが届く。
先月強風が吹き荒れた次の日には「your sculpture」というタイトルのメールで、「何があった?!」とドキドキしながらメールを開いたのだが内容は以下の通りだった。
「私は昨夜の強風で彫刻が壊れないかと心配でよく眠れなかったが、今朝大学に行くとあなたの彫刻は元気に風に揺れていた! あなたもあなたの子ども(彫刻のこと)を心配したかも知れませんが、大丈夫です。あなたの子どもはまったく安全で元気です。」
そして今日届いたメールは桜と一緒に写っている写真が添付されていて、「私たちはとても素敵な桜パーティー(お花見)をしました。」とある。
こういうふうにたびたび連絡が入るととても安心する。
私はあちこちに自分の作品を設置しているが、いつも少し心配している。「壊れたまま置かれているのではないか」とか「じゃまだと思われているのではないか」とか「酷い扱いを受けていないか」とか心配しだしたらきりがないのだが、なかなか見る機会も無く、見に(会いに)行きたい気持ちをいつも少し抑えている。この教授のように自分の代わりにいつも作品を見ていてくれる人がいるというのはとってもありがたく幸せだ。良い出会いだったとつくづく思う。