展覧会をする時、いつもは展示全体の構成を考えつつどこにどういう作品を置いたらバランスが良いか、という考え方で作品を作っている。展覧会の空間自体が1つの作品になるように意識しているので、個々の作品が主張しすぎないように、全体の1部分として機能するように気をつけている。例えれば室内楽の各パートのようにだ。結果として作品が「個」として完結していないようなそっけないものになりがちだが、今回は展覧会全体の構成など考えている暇がないので、ほとんど行き当たりばったりで制作を進めている。何か形が浮かんだらとりあえず型を作り、粘土を込めてから、さあ、どうしようか…。という感じ。最初に思い描いたものとは結果的に全く違うものになっていくが、それもまた良し。人生ってのもまたそういうものだし…。
ああ、穴開けちゃった…。 さあ、これからどうする?