今盛んに言われている地球温暖化問題は以前から関心をもってみているが、調べれば調べるほど何がほんとうなのかわからなくなる。
日本では、あたかも人間がCO2を減らせば地球温暖化は防げるかのように言われているが、イギリスの人達はそんなの全然信じてないみたいだ。 イギリスでは、アルゴアの「不都合な真実」が「政治的に偏向し、部分的に誤りがある」として学校での上映に際して是正措置をとるよう求める判決が下された、というニュースもあったし(2007年10月12日 読売新聞)、去年の7月に行われた世論調査では過半数が「地球温暖化はたいした問題じゃない」と回答している。 この世論調査結果は、昨年3月に上映されたThe Great Global Warming Swindle(偉大なる地球温暖化の詐欺)というテレビ番組の影響もあるのだろう。この番組では地球温暖化CO2原因説を真っ向から否定している。当然ながら全編英語なので、ほとんど理解不能だが、ときおり提示されるグラフ化されたデータだけでも充分興味深い。このデータを全て信頼するとしたら、温暖化は人間が発生させたCO2が原因だなんてのは、全くばかげた話にみえる。 過去1000年の気温変化:地球は温かくなったり、寒くなったりを繰り返している。 今はちょうど温かくなる時期にさしかかっている。 気温とCO2濃度の関係:赤が気温、青がCO2濃度。気温が上がってからCO2濃度が上がっていることを示す。その逆ではない。その間約800年のタイムラグがある。 左はCO2濃度と地表温度、右は太陽の活動と地表温度の関係。地表温度は太陽の活動と見事にリンクしている。過去100年。 実は私は、この番組を見て、何を言っているのか理解しようと試みるよりも、その画面構成の面白さに見入ってしまった。カメラアングルが実に凝っていて構図が面白いし、途中出てくるアニメーションもなかなかしゃれている。製作サイドが楽しんで作っているのが伝わってくる。まるで映画みたいだ。これならアルゴアが作ったハリウッド映画にも対抗できる(笑)。 それはさておき、データというのは計測条件によっても、その選び方によってもまったく見え方が変わってくる。いろんなデータを見ても、その裏の裏まで見ないと温暖化のほんとうのところはやはりわからない。 ただ、言えることは、温暖化問題はこれだけ世界中で大問題にしているのだから、経済や政治の問題と深く関わっていることは確かだということだ。経済や政治と結びつかなければどんな重大なことでもニュースにはならない。 しかし、今の日本では、温暖化問題は誇張されているなんてことは言いにくい雰囲気になっていて、とても表だっては言えない。 そんなことを言ったら、「節約なんてしなくても良い」と言っているようにしか聞こえないし、戦時中のように非国民扱いされかねないからだ。 節約は大事だ。でも問題を見誤ってはいけないと思う。 このままいくと発電時にCO2を出さないからという理由で原発が推進されて、オール電化住宅が増え、ハイブリッド車や電気自動車が増える。そして、それらの製造や廃棄で排出される有害物質によってますます環境は悪化していくのではないか?と心配になる。 バイオエタノールも燃やすときには確かにCO2は出さないが、製造段階からみた場合はどうなのか?さらに、トウモロコシやサトウキビという「食料」を原料にするというのは、どうなんだ?正気か?貧困の問題を置き去りにしてまで、そんなことをやる必要があるのか? 何が真実なのか、というのはなかなかわからないが、今の風潮はちょっとおかしいと思う。温暖化問題によっていったい誰が得をするのか?と考えると、すでに製造業が衰退している先進国主導でこの問題が扱われているのも納得がいくが、本当のところはどうなんだ?? 参考: http://www.ohmynews.co.jp/news/20080201/20419 http://eco-one.net/2010/01/post_4.html
by katayama_t
| 2008-03-24 22:15
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Comments(1)
Commented
by
怠惰
at 2008-03-26 23:54
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どしたらよかろか 日本人のできることは って言うか 世界各地の「戦争回避」って どうしたら 成せるのでしょうか と 考えるにも 「ほんとうは どこで なにが 起こってるのか」を 知りたいです
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