Katayama Takatoshi Weblog
池田亮司展
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先週東京都現代美術館で池田亮司展を見た。池田亮司を人に説明する時には、いつもどう言っていいのか分からず困る。「ダムタイプの音楽をやっていた人」と言うのがてっとり早いのだが、そう言って通じる人はもともと池田亮司を知っている人だ。
音楽家というにはあまりに既成の音楽から離れているし、かといって美術家というのも違う。アーティストだと言えば、まあ、当たってはいるが、それでは何も言っていないのに等しい。

会場は1階と地下1階の2フロアを使って上は黒の空間で視覚の世界、下は白の空間で音の世界。まず1階に入っていくとびっしりと細かく数字を刻んだ金属板が現れる。デジタル技術ってすごいんだなあ…、などと思いながら次の空間に入っていくと美しいデジタル映像が流れている。これだけでも見ていて飽きないが、次の空間では何人か床に座って壁を見つめているのが見える。

「何だ?」と思ってそちらに行くと壁一面がスクリーンとなっていて、継ぎ目無くデジタル映像が目も止まらぬ早さで流れている。
圧倒的である。
音に合わせて映像が変化するたびに身体が「びくん」と反応する。もう「すんげえ」としか言いようがない。

2000年にオペラシティギャラリーで見た宮島達夫のメガデスという作品を思い出した。メガデスは壁一面に青色のデジタルカウンターを敷き詰めた、これまた圧倒的で感動的な力作だが、どこか血の通ったアナログなイメージがある。一方池田亮司の作品は、色彩もなく、徹底的に情感を廃した中から立ち現れてくるイメージの比類ない美しさを見せている。

とにかく美しい。

いきなり飛躍するが、
グレン・グールドのバッハに通じるところもある。
…ああ、それは昨夜YouTubeでグールドの演奏を見ていたからか(笑)。

6月21日(日)まで。阿修羅展とは対照的に客は少ない(笑)。
by katayama_t | 2009-04-27 18:26 | Art | Trackback | Comments(0)
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