Katayama Takatoshi Weblog
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「うさぎ!」
小沢健二の小説「うさぎ!」を読んだ。
昨年末に友人から送られてきた雑誌連載のコピーだ。作品制作に集中したかったので今まで封印していたのだが、個展も終わったことだし暇を見つけて少しずつ読んだ。

物語は「うさぎ」と「きらら」と「クィル」という3人の子ども達から見た現代の世界が描かれている。ほとんど現実とリンクしていて、グローバリゼーションのことや、民営化(私営化)のことや、貧富の差の拡大や、アメリカの炭疽菌騒ぎや、チャベス大統領の改革や、フリージャーナリストの暗殺や、なぜ原爆は8月6日に落とされたのかとか、プラスチックリサイクルの嘘や、環境汚染などなど、普段巧妙に隠されている真実が童話のような語り口でわかりやすく単純に語られている。

例えばこなふうだ。
-----------------「うさぎ!」第2話から
食べ物がどのくらいの距離を運ばれてきたのか、人は考えることもできなくなっているのか。ある国では、もし、その土地でとれた食べ物を国の人たちが食べたら、家庭でつかうエネルギーを、二十パーセント節約したのと同じことになるという。

それなのにその国では、「土地のものを食べよう」とか、「食べ物の無駄をなくそう」ではなくて、「夏はネクタイをするな」という騒ぎになったらしい。笑えるが、笑えない。笑ってはいけないと思う。みんな純粋に、「何かしたい」と思っているのだ。

「レジで払う値段が安い」野菜が、なぜ安いか、氷が溶けてしまっている、北極の衛星写真を見れば、わかるはずなのだ。
-----------------

これらのことはテキトーに書かれているのではない。各号の最後には「興味がある人のために」という項目を設けて参考文献がずらりと並ぶ。

小沢健二といえば十数年前、少女達の王子様だった。「LIFE」というアルバムが大ヒットしてテレビにもたくさん出ていたが、その後ぱったりと出てこなくなった。
たまに思い出したようにアルバムを発表してはいたが、「LIFE」ほどのインパクトは無く、この人は今どうしているのだろうと思っていたが、「うさぎ!」を読んで、地道に活動していたのだなと思って嬉しくなった。

私の車にはずっと「LIFE」がつんであって、この幸福感と希望に満ちたアルバムをいまでも時々聴いている。
by katayama_t | 2008-01-31 01:40 | Music | Trackback | Comments(2)
個展終了
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先週末で個展が終わった。
作品は初日に小さなモノが1点売れたのみ。買ったのは14年前の第1回目の個展から見続けてくれている方で今度家を建てることになったので1点欲しいとのことだった。こういう方に買っていただくととても嬉しい。

作品は売れるに越したことはないが、ただ売れればいいという訳でもなく、やはりじっくりと観て納得して買っていってもらいたい。画廊の営業力でお金持ちを呼んできて完売しても全然嬉しくない。全部売れたところでそれで生活ができるわけでもないので、はっきり言って売れても売れなくてもどちらでもいいのだ。

次は12月に青山で個展。年に3回くらい個展を開きたいが兼業の彫刻家なのでこのペースが精一杯だ。
by katayama_t | 2008-01-29 20:11 | Art | Trackback | Comments(0)
次回地平線報告会
金曜に高田の馬場で鷹匠の松原さんの話が聞ける。
•1月25日(金曜日) 18:30~21:00
•¥500
•於:新宿区立新宿スポーツセンター(03-3232-0171)

http://peach.mis.ous.ac.jp/~horizon/harappa/

私は画廊に行くが、時間のある人は是非とも行ってください。話は絶対に面白いです。
もしかしたら私も遅れて聞きに行くかもしれません。
by katayama_t | 2008-01-23 22:16 | Social | Trackback | Comments(0)
動く彫刻の場合
毎日のように画廊に通っている。会場で写真を撮ってはMacで編集して会期中に作品集の更新をしようと思っているのだが、動く作品をどうやって撮れば写真で解るようになるのかいろいろと試している。
ロングシャッターで撮影しても解りにくいので、photoshopのレイヤーで重ねてみたが、デュシャンの「階段を降りる裸体」のようになってしまった。
これはやはり動画を撮るしかないか…。
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マルセル・デュシャン
「階段を降りる裸体」
by katayama_t | 2008-01-22 08:29 | Art | Trackback | Comments(2)
君はヤマビルを知っているか
個展初日から1週間が過ぎた。金曜も土曜も飲んでしまったので家に帰れず今日日曜はもうへろへろの状態だったが、良い物件は待っていてくれないので今日も土地を見に行った。

本来ならもうとっくに土地が決まり家を建てる算段をしているところだが、世の中そう甘くない。いいところまでいくのだが最後の詰めで、様々な理由からやはり手に入らないということが続いている。今日見た土地は全部で6つ。最初に見た土地は目の前に湖が広がるし日当たりは最高だし広さも充分。一見なんの問題もないようだが1つ重大な問題がある。
「ヤマビル」が出るのだ。
ヤマビルというのはヒルの一種だがかなりタチが悪い。普通のヒルは沼地に生息していてサンダル履きで沼地に入ったりすると血を吸われる程度だが、ヤマビルというのは普通に地面にいて人が歩くと尺取り虫のように動いて一斉に襲ってくるらしい。長靴の中にも入ってくるし、地面に注意して歩いていても木の上から落ちてきたりして、ひどい目に遭うようだ。最近大多喜町も里山の荒廃で鹿が増え、このヤマビル被害が徐々に広がりを見せているようだ。ヤマビルは鹿の蹄の間に巣を作って移動するという。

http://www.tele.co.jp/ui/leech/index.htm
http://kitahata55.co.jp/untiku/yamahiru/yamahiru.htm

こんなヤツがいる土地にはとても住めない。
by katayama_t | 2008-01-20 22:54 | Life | Trackback | Comments(0)
個展初日
個展は今日からオープン。やれるだけのことはやった。これが今の自分が成せる限界だと思う。実力以下でも以上でもない。

今日から個展が始まったというのに、展示作品は自分の中ではもう過去の作品で、すでに興味を失っているのがわかる。
あとは人がどう思うかだ。人の反応に興味がある。
しかし、
連休の最終日で銀座通りにはたくさんの人通りがあるが、私の個展会場に訪れるのは1時間に3名程度だ。

まあ、そんなものだろうな、とは思うが…、もう少しなんとかならんのかこの状況は。

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by katayama_t | 2008-01-14 15:46 | Art | Trackback | Comments(0)
残り1日
温かくなってきたせいか1週間ほど前から鼻炎と目のかゆみに悩まされている。目薬を差したり、マスクをしたりしてやりすごそうとしていたのだが、日々悪化の一途をたどり昨日はとうとう仕事ができなくなってしまった。迷った末、今朝耳鼻科に行き鼻とのどを消毒してたっぷりと薬をもらってきた。おかげで今日は気分も良く仕事がはかどる。

明後日が搬入なので今夜と明日しかないのだが、まだ作品が仕上がっていない。肝心なところでミスをしてやりなおしたり、取り返しのつかない失敗で計画の変更を余儀なくされたりと、なかなか思うようには進まない。セラミックの作品は昨日から今朝にかけて1160度まで温度を上げて、今日は「さまし」。窯の中はまだ500度以上ある。ここであせって急激に温度を下げると作品に亀裂が入るので明日もさまして明後日搬入日の朝に窯出しだ。明後日開けてみて失敗していたらもうそれまで。そのまま搬入だ。
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by katayama_t | 2008-01-11 22:19 | Art | Trackback | Comments(0)
巷房へ下見に行く
今日「ギャラリー巷房」へ会場の下見に行った。
ここの地下画廊は見るたびに狭いと思う。

どこにどの作品を展示するかシミュレーションしていたら、作品の数は充分足りていることが判明した。足りているどころかたくさん作りすぎて全部展示できない。仕事場へ戻ってから改めていくつ作品があるか数えてみたところ忘れ去られていた作品も発見したりして全部で16点もあった。自分でもびっくりだ。作品を作った端から忘れていくので全然足りていないような気がしていたのだが、実は作りすぎていた。まあ、作品のテイストが一定じゃないから一緒に展示できる物とそうでないものがあるのでこのくらい作ってちょうど良いくらいだろう。

今回は(も)かなりやばそうであったが、なんとか展覧会になりそうだ。作品の善し悪しは別として。

先程まだ生乾きの作品群を素焼きの窯に入れてスイッチを入れた。まずは50度で3時間くらい保ってから、90度で5時間。その次に150度でやはり5時間。ここまででほぼ完全に乾くので、あとは順調に温度を上げていく。このくらいやればまず問題なく割れずに焼ける。
粘土を安全に乾かすには湿度を極力上げた状態で水が沸騰する手前の温度を保つことが大事だ。だから90度までは湿気が逃げないように窯を密閉しておいて、その後は水が抜けるように500度くらいになるまで空気穴を開けておく。
明日火曜に温度を上げて木曜に窯出し。すぐに化粧と釉薬をかけてまた窯入れをして金曜まで本焼き。土曜日にさまして、日曜に窯出ししてから積み込んで搬入。毎度のことだがぎりぎりだ。今回も展示しているときには作品がまだ温かいだろう。

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by katayama_t | 2008-01-07 20:31 | Art | Trackback | Comments(0)
個展搬入まであと[10]日
個展の搬入が13日になったのでリミットが1日伸びた。あと10日だ。
今日最後の作品を型込めした。乾燥と焼成の日数を考えると今日がぎりぎりだ。
大きめのセラミックの作品は乾燥に1ヶ月以上かけるのが普通だが、私の場合はいつもぎりぎりなので5日間くらい自然乾燥させてあとは窯の中で強制乾燥させて焼成する。それでも割れないようにいろんな工夫をする。
セラミックの作品は今から作ってももう間に合わないが、まだ作品が足りないのであとは木材とアルミ板を使って作品を作ることにする。
by katayama_t | 2008-01-02 23:59 | Art | Trackback | Comments(0)


記録すること。すべて過ぎ去ってしまう前に。
by katayama_t
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